ごきげんよう、シロマ(@shiroma_4646)だよ。
仮想通貨取引をはじめてちょっと奥に入り込むと、まもなくしてDEXという言葉にたどり着きます。
これはDefiという銀行を介しない金融取引の象徴的なシステムなのですが、例によってなに言ってるかわからない。
そんなわけで今回はDEXについて解説していきます。
DEXとは
イメージとしてはこんな感じです。
- DEXと呼ばれる無人取引所がネット上にあります。
- その無人取引所には無数の仮想通貨が置いてあります(プール)。
- あなたはそのプールの中にある通貨を、別の通貨と交換する形で得ることができます。
- DEXは『店員のいない野菜の無人販売所(交換所)』みたいな感じです。
Defiという新しい金融システムの象徴的な存在だよ。
DEXを使うことで銀行や証券会社を通すことなく為替取引が行える
このように、DEXは管理者のいない仮想通貨の無人交換所であるため、銀行や証券会社、はたまた運営元のある仮想通貨販売所を通さずに為替取引ができるようになります。
これによって取引のたびに中央管理者(銀行など)に払う手数料がなくなったり、スプレッドと呼ばれる中央管理者の差益分を上乗せして支払う必要がなくなります。
実はこのスプレッドとかが結構大きいんだよね。
為替取引とは
ここで、「そもそも為替取引ってなんなの?」という疑問が浮かぶ人もいると思うので、為替について少し説明しておきます。
為替というのは、超ざっくり説明するとある通貨とある通貨を交換する行為のことを差します。
たとえば、日本円を米ドルに換える行為などがそうです。
日本円というのは、その大きなグループ自体に価値が設定されています。
たとえば、日本円グループは100円。
米ドルグループは200円。
つまり、米ドルは日本円の2倍の価値があるという形です。
そして、1ドルを200円と仮定すると、1ドルを得るためには2個の100日本円(=200円)が必要になります。
1ドル=200円=2個の100円。
こうして日本円をドルに換えるときには、それぞれのグループのそのときの価値によって、渡す枚数、もらえる枚数が変わってきます。
そしてもっとも重要なのが、こうしたお金グループごとの価値が秒単位で変動することです。
為替取引というのは、一般的にこうした時価の差を利用して、その差益を儲けることを趣旨としています。
仮想通貨でも同じ
仮想通貨においてもそれは同じで、仮想通貨グループごとに価値があります。
Aという仮想通貨をBという仮想通貨に換えたいとき、それぞれの通貨の価値を比較します。
そしてBが現在A2枚分の価値があった場合、Bという通貨を1枚得るためにAという通貨を2枚渡すわけです。
為替は基本的に銀行や証券取引所が代行する
こうした為替行為を行いたいと個人が思ったとき、どのようにすればいいのでしょうか。
もし道端に都合よく米ドルを持っている人がいれば、現在のレートにしたがって日本円と交換すればいいのですが、日本にいてわざわざ米ドルを持っている人なんてほとんどいません。
そうなると、米ドルを大量に持っている機関を通して取引を行うことになります。
つまり、銀行や証券会社などです。
銀行や証券会社は、法人として莫大な額の米ドルやその他の通貨を持っています。
そこで、日本円を米ドルに換えたい、という人がいた場合、その持っているお金を使って日本円を換金します。
そして、取引に際して手数料を取ることで、儲けにしています。
DEXは銀行や証券会社を通さない為替取引を可能にする
ところが、仮想通貨におけるDEXには、こういった銀行や証券会社という法人が存在しません。
そしてそういった中央管理者がいなくともブロックチェーンを活用することで誰でも為替取引ができるようになります。
これが、これまでの金融の在り方を大きく揺るがす変化なのです。
まあ手数料自体は実は存在するんだけど、銀行や証券会社みたいに大きな額じゃないよ。
仮想通貨取引の手数料(ガス代)とは?